こんにちは、すとろーるです。
今回は、筆者も活動しているゲーム配信プラットフォーム「Twitch」についての記事です。
カラオケ店でカラオケ配信をしたいけど、Twitch的に問題ないのかな?
Twitchを利用する人の中には、こんなことを思いながらカラオケ配信を見ている人もいるのではないでしょうか。
実際に筆者も、大手の配信者さんがカラオケ配信をして盛り上がっているところを見かけることがあります。
では、実際にTwitchでカラオケ配信をすることは問題ないのでしょうか。
この記事を読むことで、カラオケ配信の仕組みを理解したうえで、実際に正しい方法でカラオケ配信ができるようになります。
ぜひ参考にしてみてください。
結論
結論から先に申し上げると、カラオケ店でのカラオケ配信は基本的にNGです。
Twitchのガイドラインにも、Twitch配信で使用できない音楽コンテンツとして「カラオケの歌」との記載がなされています。(Twitch Singsについては後述)

しかし、これはTwitchに限ったことではなく、他のサービスでも個別の許諾なしでカラオケ配信をすることはNGです。
カラオケの音源が配信を通じて流れてしまうことは、その音源を制作したカラオケ機器メーカーの持つ著作隣接権を侵害してしまうためです。
著作隣接権についてここでは詳しく書きませんが、簡単に述べると、「カラオケ音源にも原曲と同じように権利があり、その権利対象を許諾なしで共有してはいけない」ということです。
参考として、「JOYSOUND」の公式サイトにも以下のような記載があります。

システム的には、配信者が個別にカラオケ機器メーカーに許諾を得ることができればカラオケ配信は可能、ということになるのですが、これは現実的ではありません。どれだけの人数がいるかも分からない配信者個々人に、大手メーカーがいちいち取り合っている時間はないでしょう。
メーカー側も基本的にカラオケ配信を推奨しておらず、最悪の場合罰せられる可能性もあるため、カラオケ店からの配信は控えた方がいいでしょう。
カラオケ店からの配信は好ましくないですが、どうしてもカラオケ配信をしたい場合は、各サービスに設けられているカラオケ機能を使って配信するという手段があります。
カラオケ機能を用いる
Twitch Sings
先ほど提示したTwitchのガイドラインの中に、「Twitch Sings」の記載がありました。
Twitch Singsとはその名の通り、Twitchで歌を歌うためのゲーム機能のようなものです。PCからの配信に限りますが、誰でも無料でダウンロード・利用することができます。

しかし、筆者が利用可能曲を確認してみたところ、恐らく全てが洋楽であるのに加え、曲数も100ほどしかないため、洋楽を披露したい方以外には向いていないかもしれません。
Mix Channel, SHOWROOMなど
筆者はTwitch以外の配信サービスで活動していないため、具体的な手順等まで細かな説明は省きますが、Mix ChannelやSHOWROOM等のライブコミュニケーションアプリでもカラオケ機能が実装されている場合があります。
これらのアプリは、JOYSOUNDやDAMを提供するメーカーと提携することで、一部楽曲のカラオケ機能を利用可能にしています。
もちろん前述の通り、カラオケ店での配信とは異なる点には注意が必要です。
カラオケ音源を使わずに歌う
先ほど、著作隣接権について簡単に述べましたが、説明のためにもう少し深堀りします。頭が混乱する方は、表のあたりまで読み飛ばしてしまっても大丈夫です。
著作権は「制作物(音楽・小説など)」に関する権利であり、カラオケの例で言えば、「原曲」を作った「作詞・作曲家」にこれが与えられ、「JASRAC」が権利を管理します。
著作隣接権は「著作権を持った物をもとに作った物」に関する権利であり、カラオケの例で言えば、「カラオケ音源」を制作した「メーカー」にこれが与えられ、こういった「メーカー」が権利を管理します。
著作権 | 著作隣接権 | |
権利の対象 | 原曲 | カラオケ音源 |
権利を持つ人 | 作詞・作曲家 | カラオケ音源を持つメーカー |
管理 | JASRAC | カラオケ音源を持つメーカー |
つまり、カラオケ音源を使わずに歌を歌いたい場合は、著作権を管理するJASRACの許諾を得る必要があります。
そして、配信サービスの中には、JASRACの許諾を得ているものが存在します。「ツイキャス」がその一例として挙げられるでしょう。
そのため、ツイキャス等では、アカペラ・演奏・弾き語りといった形で音楽を配信することが可能です。
演奏や弾き語り等は誰にでもできるようなことではありませんが、もし自身にそういったスキルがある場合は、この選択肢もアリでしょう。
まとめ
以下、本記事の簡潔なまとめです。
・カラオケ店でのカラオケ配信はNG、最悪罰せられる可能性も
・一部サービスでは、「カラオケ機能」を用いた配信が可能
・一部サービスでは、アカペラ・演奏・弾き語り配信が可能
筆者も音楽が好きなのでカラオケ配信に興味があったのですが、調べれば調べるほど様々な権利が絡み合っていて面倒だなと感じました。
この記事を読んでくださった方は、自分の身を守るためにも、正しい方法で配信をするよう心がけてみてください。
このブログではゲームの紹介やレビュー等を書いていきます。
また、Twitchでゲーム配信もしているので、興味を持ってくれた方は以下よりフォロー、チャンネル登録お願いします。
コメント