10人でマッチする過疎具合?『Hyper Scape』が流行らなかった3つの理由+α

紹介・レビュー

こんにちは、すとろーるです。

今回は、過去に記事にしたバトルロイヤル系ゲーム『Hyper Scape』についての記事です。

過去記事は以下よりどうぞ。

この『Hyper Scape』は2020年8月11日に正式リリースされたゲームで、各プレイヤーは、100人ほどのプレイヤーで行われるマッチを生き残り、最後の1人(1チーム)になることを目指します。

しかし、正式リリースより1ヶ月も経っていない現在でもプレイヤーの過疎化が進んでおり、10人程度でマッチが始まってしまうこともあるようです。100人で始まることがもう珍しいとの声も…。

では、なぜ『Hyper Scape』はあまり流行らなかったのでしょうか。

本記事では、筆者なりにその理由を考え、紹介とは異なる切り口でゲームを見ていきます。

※筆者が『Hyper Scape』を嫌っているわけではなく、あくまで流行らなかった理由を挙げているだけであることをご了承ください。

『Hyper Scape』が流行らなかった3つの理由

①ライト層向きでない

『Hyper Scape』はバトルロイヤル系ゲームです。

現在では数多くのタイトルが存在するバトルロイヤル系ゲームですが、その大きな魅力として「ライト層でもある程度楽しめる」というものがあると思います。

・ランクモードを設置することで、同レベルのプレイヤーとマッチしやすくなる
・いわゆる「漁夫」のような、格上を倒すことができるチャンス(運要素)がある
・基本操作が容易であり、そのうえで上級者は細かなテクニックを身に着ける

ライト層でも楽しめるためにはこうした要素が何かしら必要ですが、『Hyper Scape』はそのどれにも当てはまっていません。

上記の要素群と照らし合わせると、

・現状ランクモードはなく、ライト層はやりこんだ猛者に蹂躙される
・基本HPが高い上に自動回復であるため、「漁夫」をしづらい(逃がしやすい)
・縦方向の移動が多いためエイムが難しく、全員が空中戦に慣れる必要がある

といった状態です。

2つ目に挙げた「基本HPが高いうえに自動回復」といった点については、そもそも敵を倒しづらく爽快感・達成感を得づらいことにもつながっており、なおさらライト層には不向きだと言えます。

もちろん『Hyper Scape』をやり込んでいるプレイヤーなりのテクニックは存在すると思いますし、「慣れればいいだけ」という意見もあると思いますが、ライト層に不向きであるという事実は揺るぎませんし、そういったゲームが流行りづらい現状があるのもまた事実です。

このゲームの開発は『Rainbow Six: Siege』等で有名なUbisoftであるため、競技性を意識しすぎた結果こうしたゲームが生まれたのかもしれません。

②キャラクターが地味

『Hyper Scape』のキャラクターは、正直地味です。

例えば、各キャラクターに固有の能力はありません。ゲーム性においてこれを悪だとは思わないのですが、キャラ立ちが薄くなってしまう一因にはなってしまうと思います。

また、固有の能力がないこと以上に、キャラの見た目にあまり特徴がなく地味であることが人気の出ない理由になっていると感じます。

上図は『Hyper Scape』の一部キャラですが、あまり個々の特徴を感じませんし、個人的には名前を覚えられるかも怪しいラインです。

キャラクターのキャラ立ちがしっかりしていることは、プレイヤーがそのゲームに深く興味を持つことにつながるだけでなく、ファンアート等がSNSで公開されるという二次的な盛り上がりにもつながります。

実際に人気バトルロイヤル系ゲーム『APEX Legends』のキャラクターに関する創作物は、Twitter等で数多く見受けられます。

ゲーム内容による盛り上がりはもちろん、二次的な盛り上がりには想像以上の力があるため、これを逃していることは『Hyper Scape』にとって痛手なのではないでしょうか。

③他のバトルロイヤル系ゲームとの棲み分けが弱い

言うまでもないことですが、近頃はバトルロイヤル系ゲームが飽和するほど存在するため、この中で人気を得るためには他との棲み分けをするための特徴が重要になってきます。

しかし、『Hyper Scape』は他と棲み分けができるほどの特徴があまりありません。

特徴としては「縦移動が激しい」「配信向けの機能がある」といったものが挙げられますが、「縦移動が激しい」ことに関しては前述の通り、流行りという観点ではマイナス要素になってしまっています。

「配信向けの機能がある」ことに関しては、当然ですが全ゲームプレイヤーよりもゲーム配信者の方が少ない訳で、なぜそこに焦点を合わせてしまったのかという感想です。

また、配信向けの機能と言っても、実際に視聴者がゲーム内に開催することのできるイベントの種類は限られており、中にはプレイヤーの活躍に直結しないものもあるため、配信者であればこのゲームを存分に楽しめるかと言われると微妙なところです。

競技性を追求するのか、エンタメ性を追求するのかハッキリしないという点でも、『Hyper Scape』は人気が出づらかったのでしょう。

『Hyper Scape』が流行らなかったもう1つの理由

ここまでは『Hyper Scape』が流行らなかった理由として内的要因を挙げてきましたが、もう一つの理由として外的要因を挙げます。

『Fall Guys』の存在

『Fall Guys』は2020年8月4日に正式リリースされたゲームであり、パーティ色は強いものの、広義ではバトルロイヤル系ゲームと言えます。

みなさんもご存じの通り、リリース前はあまり注目されていなかった『Fall Guys』ですが、今では強い人気を誇っています。(過去記事:『Fall Guys』が人気を博した3つの理由

この一週間後に正式リリースされた『Hyper Scape』ですが、片や「ライト層向け」で「他との棲み分けができている」ゲーム、片や「ライト層向けではな」く「他との棲み分けができていない」ゲーム。

ゲーム性は違えど「あっちの方が面白い」と比較されても仕方がありませんし、どちらかがより人気になりやすいかは明確です。

『Fall Guys』がそのタイミングでリリースされていなければ『Hyper Scape』が流行ったかと言われるとそういう訳ではないですが、『Fall Guys』の存在は『Hyper Scape』にとって大きな向かい風になってしまっていたのではないでしょうか。

これに関しては外的要因であるため仕方のないことであり、不運だったと言うしかありません。

最後に

今回は、いつもとは違った切り口でゲームを見てみました。

総じて『Hyper Scape』は半端だったのかなと思います。

玄人向けにするのであればランクモードは必須ですし、キャラ立ちを捨てるのであればキャラ設定など作らずに全員同じ見た目でスキンを充実させれば良かったのです。また、競技性を追求するのかエンタメ性を追求するのかも曖昧でした。

Ubisoftによるゲームということでせっかくある程度の注目を集めていただけに残念な状態になっていますが、バトルパスシステムがあるということは次のシーズンも意識しているはずです。

『Hyper Scape』がこれからどの程度盛り返せるのかは分かりませんが、興味があるという方はぜひプレイしてみてください。


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