魔法系バトルロイヤル『Spellbreak』はどんな人におすすめのゲーム? 『Spellbreak』紹介・レビュー

紹介・レビュー

2020年9月3日、Proletariatというアメリカの会社が手掛けたバトルロイヤルゲーム『Spellbreak』が、PS4, PC, Nintendo Switch, Xbox Oneに向けて正式リリースされました。

『APEX Legends』や『Fortnite』、最近では『FallGuys』に『Hyper Scape』と「また?」という声も聞こえてきそうなほど飽和状態にあるバトルロイヤル系ゲームですが、『Spellbreak』とそれらのゲームとの違いは何なのでしょうか。

本記事では、『Spellbreak』のゲーム概要や、実際にプレイした筆者が感じた『Spellbreak』と他のバトルロイヤルゲームの違い、良かった点や気になる点を交えたレビュー、どのような人におすすめのゲームかを書いています。

『Spellbreak』に少しでも興味のある方、プレイを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

ゲーム概要

『Spellbreak』は、基本プレイ無料のバトルロイヤルFPSゲームです。

プレイヤーたちは、42人の中でチャンピオンを目指します。現状はスクワッドモード(3人1組)のみプレイ可能ですが、ゲーム内に表記があったため、デュオモードやソロモードも今後プレイ可能になるでしょう。

リアル志向とはかけ離れたファンタジーベースのゲームであり、そのアニメ調のグラフィックからは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のような雰囲気が感じられます。(実際に開発が「影響を受けた」と述べている記事もあります)

「火」「氷」「雷」といった属性魔法が使えるガントレットを装備し、それらの魔法で戦うといったゲーム性もファンタジーベースのつくりになっています。

他のバトルロイヤルゲームとの違い

魔法で戦う

『Spellbreak』には他のバトルロイヤル系ゲームのような銃火器は登場せず、プレイヤーは「火」「氷」「雷」「風」「石」「毒」といった6種類の魔法のみで戦うことになります。

プレイヤーは最大2種類の属性のガントレットを装備することができ、魔法の組み合わせによってはシナジーを生み出したり、相手の魔法を打ち消したりすることができます。(例:「風」の竜巻に「火」の魔法を撃ち込んで火属性の竜巻をつくる、「火」の壁に「氷」の魔法を撃ち込んで穴をあける など)

アニメや漫画でこういったファンタジーものを通った方は直感的に「○魔法と○魔法はシナジーがありそう」と考えることができると思いますが、おおよそその通りの挙動をするため、武器の性能等を細かく考える必要はありません。

ビルド要素がある

ゲームにおける「ビルド」とは、キャラクターの装備やスキル構成を自由に組み替えることです。

『Spellbreak』のプレイヤーは6種類のガントレットから2つ、「ルーン」と呼ばれる移動や索敵に役立つスキルを1つ、「タレント」と呼ばれるキャラのバフ(「攻撃速度○%UP」のようなもの)を3つ組み合わせることで、自分のプレイスタイルにあったビルドをすることが可能です。

手数に特化するもよし、強力な一撃に特化するもよし、立ち回りやすさに特化するもよし…といったところでしょうか。

余談ですが、『Spellbreak』の試作段階では『League of Legends』のようなストラテジーゲームの案もあったそうで、ビルド要素はそうした色を残した結果と言えるのかもしれません。

良かった点

ある程度ポジションが確立されている

前述の通り、やはり「バトルロイヤル系ゲーム」と言われると身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。

バトルロイヤル系ゲームが飽和してしまっている現状、特徴のないものは見向きされず埋もれてしまいますが、『Spellbreak』はある程度ポジションが確立されているゲームだと感じました。

「魔法しかない世界」「魔法の相互作用」「ビルド要素」といった要素は、他のバトルロイヤル系ゲームには見受けられないものです。

もちろん気になる点もいくつかありますが、特徴があって他との棲み分けができているため、一定の人気は得ることになるのではないかと考えています。

戦闘が派手

前述の通り、『Spellbreak』には魔法での攻撃しか存在しないため、戦場には魔法が飛び交います。

各々が異なった属性のガントレットを装備しているため、あっちでは火柱、こっちでは竜巻、落雷…といったように派手な戦闘が発生することもしばしばあり、こうした世界観や派手さが好みの人にはおすすめです。

クロスプレイ・クロスセーブ機能がある

『Spellbreak』にはPS4, PC, Nintendo Switch, Xbox One間でのクロスプレイ機能があるため、異なるプラットフォームでゲームをプレイするフレンドと一緒に遊ぶことが可能です。

また、『Fortnite』等のようにゲーム内ボイスチャットがあるため、異なるプラットフォーム間でもボイスチャットをしながらプレイすることが可能です。ぜひ活用してみてください。

クロスセーブ機能とは、異なるプラットフォーム間での進行度を統一できる機能です。例えば、PS4で長い時間プレイしているゲームにクロスセーブ機能がない場合、「また一から始めるのか」とPC版に移行するのを躊躇ってしまいますが、『Spellbreak』はそういった悩みにも対応しています。

ゲーム内のバランス調整はもちろん、こうしたユーザーの細かなニーズに対応しているゲームは好ましいと感じます。

気になった点

空中戦が多い

『Spellbreak』のキャラクターたちは、一定時間空中を浮揚しながら移動することができ、加えて、移動等に役立つ「ルーン」にも、空中での様々な動きを可能にするものが多く存在します。

そのため、平たく言ってしまうと、基本的に全プレイヤーが飛び回っています。着弾した地点に広くダメージ判定を残すような魔法も多いため、プレイヤーたちはあまり着地をしたがりません。(マキオンかな?)

範囲攻撃魔法や当てやすい魔法はあれど、エイムをするのが苦手なプレイヤーにとっては非常にやりづらいゲームだと思います。

8月に正式リリースされたバトルロイヤル系ゲーム『Hyper Scape』にも似た難しさを感じました。

音や表示が寂しい

良かった点として「戦闘が派手」であることを挙げましたが、何かアナウンスがある訳でもなければ、キャラクターのボイスも用意されている訳でもないため、戦闘以外では静かな時間が長いです。

1位を取った際の演出も簡素であり、バトルロイヤル系ゲーム特有の「達成感」のようなものを得づらい印象でした。

魔法の演出が派手であるだけに、それ以外の部分の簡素具合が際立ってしまい、少しシュールな仕上がりになってしまっています。今後に期待といったところでしょうか。

どんな人におすすめのゲーム?

以上より、『Spellbreak』はこんな人におすすめのゲームです。

・ファンタジー的な世界観が好みな人
・アニメや漫画でファンタジーものを通った人
・バトルロイヤルゲームでクロスプレイをしたい人

『Spellbreak』はPS4, PC, Nintendo Switch, Xbox Oneで基本プレイ無料です。

『Spellbreak』に興味を持った人は、ぜひダウンロードしてプレイしてみてください。


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